ベンゾジアゼピン(睡眠薬・抗不安薬)を安全に減薬するには | 減薬法と離脱症状体験談、医学論文/文献、専門医の講演、などを紹介しています

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    書籍『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬の安全な離脱方法 改訂版』をマイナーアップデートしました。情報を追加し284ページ → 286ページに。

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    「ベンゾジアゼピンの使用と中止の意思決定に関する患者と精神科医の認識比較」提供元:ケアネット. 2023/06/13

    一部引用:「患者は、睡眠薬または抗不安薬の中止に関して、精神科医が手順(18.3%)、タイミング(19.2%)、適切な状態(14.4%)について十分な説明をしなかったと報告した。」

    はじめに

    ベンゾジアゼピン薬とは主に不眠や不安に処方される睡眠薬・抗不安薬のことです。日本では約700万人が服用し続けており、 処方用量を守って飲み続けても重篤な依存性を引き起こす場合があります。 その状態で一気中止/急減薬すると離脱症状が拷問と言っていいほどの苦痛になり、最悪自死に至ることもあります。 何年服薬していても離脱症状がまったく無いか、あるいは軽度で簡単にやめられる方はたくさんいます。 しかし重度の身体依存状態かそうでないかを前もって知る方法はありません。 したがって、

    1.まず、いきなりやめないように!。服薬中でも不安になる必要はまったくありません。原疾患が寛解していないなど、投薬が必要な状態にあるなら主治医の処方に従いそのまま服薬を継続してください。
    2.減薬するにあたり離脱症状を発症した場合は、減薬を一時停止するかあるいはベンゾジアゼピンを以前の投与量に上げ、必ず容態が安定してから、再びさらにゆっくりとしたペースで減薬してください (『米FDA ー ベンゾジアゼピン薬のブラックボックス警告更新要請』より)

    ベンゾジアゼピン依存について

    ベンゾ依存はアルコール依存症や薬物依存症と異なり「薬物性神経機能傷害」と言えます。 英語ですとaddiction(アディクション・精神依存)ではなくphysical dependence(身体依存)であり、米FDAは、急速な減薬によって負った後遺症状をinjury(傷害)としています『ベンゾジアゼピン長期使用に関する疫学研究レビュー(2020年9月24日)』より)。

    しかしベンゾジアゼピン薬はそのオールマイティな効能もあり、半世紀にわたり不眠や不安だけでなく 肩こりや胃痛など様々な身体症状に対して気軽に処方されつづけ、医療界ではその安全な離脱方法について無知であり続けました。 つまり、精神医療に限った話ではなく医療界すべてに関わる問題です。
    そして、日本だけの問題ではなく、ほぼ世界中で同じように起きている薬害問題です。



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